HMDをセンシングする際のマーカーの作成手順を教えてください。<OptiTrack><Motive>
HMD(ヘッドマウントディスプレイ)をセンシングするには、次の2つの方法があります。
- 専用のアクティブクリップを使用する
対応HMD:HTC VIVE Pro、HTC VIV Inde、Oculus Rift) - Rigid Bodyとしてマーカーを複数付けて使用する
それぞれ、次の2つのステップで作成します。
ステップ1:複数のマーカーでRigid Bodyを作成する
ステップ2:Rigid BodyのPivot Pointを両目の中心に設定する
1. 専用のアクティブクリップを使用する
Builder Paneを開き、[Rigid Bodies]内のTypeで[HMD]を選択し、以下の通り設定します。
+Z方向の場合 例:Unity |
+Xの場合 例:Unreal Engine |
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Orientation | +Z forward | +X forward |
Name | HMDHead | HMDHeadX |
3Dビューポート上で胸またはクリップに付いた8点のRigid Bodyを構成するマーカーを選択し、[Create]をクリックします。キャリブレーションのプロセスが始まるので、空間内でHMDをゆっくり回転させ、様々な向きでデータサンプルを取得します。これにより、自動でHMDのPivot Pointが両目の中心に設定されます。
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2. Rigid Bodyとしてマーカーを複数付けて使用する
①HMDに複数のマーカー(推奨:6マーカー)を取り付けます。その際、次の3点に留意します。
- マーカーベースはトール(中:15mm、大:30mm)を使用する
- 左右に目の高さで取り付ける
- その他のマーカーは左右非対称に取り付ける
②3Dビューポート上で[Perspective View]を[Top View]に切り替えます。左右のマーカーが軸上に乗るよう、HMDの向きを調整します。
③Builder Paneを開き、[Rigid Bodies]内のTypeは[Rigid Body]を選択し、Nameを入力します。Rigid Bodyを構成するマーカーを選択し、[Create]をクリックします。
④3Dビューポート上でPivot Pointと左のマーカーを[Ctrl]で複数選択し、右クリックでメニューを開きます。[Set Pivot Point to Selected Marker]をクリックし、Pivot Pointを選択したマーカーの位置に移動させます。
⑤左右のマーカーの距離を測ります。3Dビューポート上のをクリックし、[Two Marker Distacnce]にチェックを入れます。左右のマーカーを[Ctrl]で複数選択すると2点の距離が表示されます。
⑥3Dビューポート上Pivot Pointのみを選択し、Builder Paneの[Edit]タブの[Location]の[X]に⑤で測った長さの半分に「-」を付けた数字を入力します(上図の257.05mmの場合、-128.5mm)。[Apply]をクリックすると、Pivot Pointが左右のマーカーの中央に移動します。
⑦3Dビューポート上Pivot Pointのみを選択し、Builder Paneの[Edit]タブの[Location]の[Z]に、⑥と両目の間の距離に「-」を付けた数字を入力します(おおよその距離で構いません)。[Apply]をクリックすると、Pivot Pointが左右のマーカーの中央に移動し、完了です。